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スタジオキッカのブログ

スタジオレコーディングの流れとポイント(2) 〜バンドマンがミックス時にチェックすべき様々なモニター環境

2015.05.14

こんにちはkiccaエンジニアのアツシです!

ちょっと時間が空いてしまいましたが、前回はレコーディングの方法について記事を書きましたが、今回はミックスの時、バンドマンのみなさんは何をチェックしたらいいか、逆にエンジニアに任せたほうが良いポイントはどこか?なんてことを書いてみようと思います。

特に今回取り上げるのは1番わかりやすいところだけど、あとで「やっぱり、、」って再ミックスになりがちなポイントをご紹介!

モニター環境による聴こえ方の違いを想定しよう!!

みなさんは日頃イロイロな環境で音楽を聴いているかと思います、家で、車で、電車で、ライブハウスで。そんな音楽を耳にする手段としては身近なものではこんなものがありますね。

1. イヤフォン

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最近は1番多いかもしれませんね。手頃でどこでも音楽を楽しむ事ができます。

2. ヘッドフォン

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宅録等する方は必ず持っているかと思います。イヤフォンよりも耳を覆う形でガッツリ聴ける感じですね。

3. ラジカセ←表現が古いかも。。。

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ミニコンポ等もこの部類ですが、家で音楽を楽しむ際はよく使われますね。

4. スタジオモニター

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その名の通りスタジオで使用するスピーカーです。上記3つの環境よりも一般的には本来鳴っている音をしっかりと伝えるために設計されています。


さぁここで問題です。

上記4つの環境で同じ楽曲を聴いた時、全ての環境で「好み」の音になってますか?

おそらく答えはNoだと思います。いや、正しくは「特に意識していなかった」が正解かと。

ここに大きな罠が潜んでるんです(苦笑)

ミックスの時になると、みなさんやっぱり自分達の大切な音源だから、こだわりにこだわった自分の大好きな「音」にしたいと思い、(普段はあまり聴いたことのない)スタジオのモニター環境で全体的な音を要望出しながら作っていきます。

でも本当にそれで大丈夫ですか?

スタジオのモニタースピーカーはとても良くできていて、普段の環境では聴こえない音域もしっかりとモニターできるようになっています。極端ですが、特に高域の音に関しては、大音量にしたらイタイくらいに感じます。逆を言うと最近のヘッドフォンやイヤフォンは低音を強調している傾向にあるのも1つの理由かと。

そんな環境でミックスをして家に持ち帰って聴いてみると、、、「あれ??」ってなる事がとても多いです。僕らエンジニアもそうならないように気をつけていますが、みなさんのご要望とあればそこを「好み」として捉えてミックスを行なっておりますので、あまり責めないで下さい(泣)

ミックス時は普段聴いてるイヤフォン、ヘッドフォンを持参しよう

という訳で、どうしたら一発で満足のいく音に仕上がるのかというと、極論ですが「いつも聴いてる環境でカッコよく聴こえればOK」という言い方が1番かもしれません。

実際、他のアーティストの曲を同じように色んな環境で聴いた場合も、「イヤフォンだとちょっと低音が足りなくて、、、」「ヘッドフォンだと低音が効きすぎて、、、」とそれぞれ自分の満足のいく音では無いかもしれません。しかも、イヤフォンといっても、イヤフォンのメーカーや種類・機種によって聴こえ方は様々。だからiPodやミニコンポ等にはイコライザー機能というのが搭載されていて、そこで「自分好みの音に調整」するんですね。

こだわる方にとっては、全ての環境で自分の満足のいく音にすることは「事実上不可能」というのが言い方としては当てはまるかなと。

僕らエンジニアは、スタジオでのモニター環境でみなさんの何倍もの時間音楽を聴いているので、

「ここでこう聴こえると、車で聴くとこんな風に聴こえるよなぁ」
「ここでこれくらいしっかり出しといた方が最終的にはお客さんの好みになるかなぁ」

なんて考えながらミックスをします。
決して、カッコ悪い音源を作るつもりで作業している訳では無いので、もしお任せ頂けるのであれば、騙されたと思って一度信用してもらえればと思います^^

それでも「やっぱり自分の要望も聞いてもらいたい!」って思うのもよくわかりますので、ミックス時はみなさんも普段使ってるイヤフォン・ヘッドフォンを持参することをオススメします。

ちょっと長くなってしまいましたが、僕らエンジニアはみなさんの音楽を聴く1番最初のお客さんです。そんな僕らがみなさんの楽曲をカッコいいと思えるように仕上げておりますので、一緒に良い音源をつくっていきましょう!!!


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atsushi レコーディング

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