最近バンドマンと色々話していて、“聞いたことあるけどイマイチよくわからない”ネタシリーズを模索してまして、ようやくたどり着きました!!
「なんかパソコンから出してアンプで鳴らすアレでしょ???」
「リアンプって結局ナニ???」
そう今回のテーマは、、、「リアンプ」!
1.リアンプで何ができる?
っていうと、“宅録で納得いくまで弾き倒して録った渾身の1テイクを、スタジオで流しながらじっくりアンプで音を作り、しっかり空気感あるアンプの音でマイク録りができる”っていう夢のようで夢じゃない手法でございます。
2.リアンプのメリットとデメリットは?
良いとこ(メリット)
- 家で誰にも迷惑かけずに渾身の1テイクが出るまで録り直せるので、バンドの仲が悪くならない!
- レコーディングスタジオでのレコーディングが各曲1テイクで終わるので時間短縮!
- アンプの音が気に入らなかったら何度でも音を作り直せる!
- 同じプレイでアンプ違いの音を作る事もできる!
- 波形がクリアでわかりやすいので、ここだけの話タイミング補正がバッチリできるとか、、、
悪いとこ(デメリット)
- テンションはアンプ鳴らしながら弾くよりは少し盛り上がらないかも
- 実際に生で弾くのと若干の誤差(アンプからの音の出方)はあるかも
といった感じですね。
ただでさえお金のかかるレコーディングなので「少しでも時間を短縮したい」、「でも音はしっかりと録りたい」っていうバンドさんにオススメなのがリアンプなのです。
3.リアンプでレコーディングすると?
①スタジオでドラムを録る
↓
②持ち帰って家でベース・ギターをリアンプ用に録る
↓
③スタジオでリアンプしてアンプの音をマイクでしっかり録る
↓
④歌録り
ギター・ベースを宅録することで、5~6曲のミニアルバムだったら丸1日はスタジオ利用時間を短縮できる計算ですね!
金額で言えば◯万円くらいは軽く変わってくると思います。
4.リアンプ用のデータってどんな音で録ればいいの?
ここが1番の問題ですね。わかっているようで間違ってる方も結構いるみたいです。
まず、リアンプ用の音はどんな音?
→いわゆる「ど」クリーンの恥ずかしい音です。チャカチャカしたやつですねw
そんな音じゃ宅録できねぇっす。
→ですよねー。ひとまずPOD的なもの(アンプシミュレーター)で手っ取り早くイメージに近い音を作りましょう。
音できたけどその音録っても意味ないでしょ?
→そうです。そこで登場するのが「DI」です。
ベーシストさんはよくご存知かと思いますが、SansAmpやMXR等に代表されるあの「DI」です。
ライブハウスでキーボードやアコギ等を繋ぐあの「DI」です。
こいつはすぐれもので、普段繋いでいるPHONEプラグ(シールド)アウトの他に、マイクケーブルのコネクタ形状のキャノン(XLR)アウトもあるのです。
それで?だから何ができるの?
宅録しているバンドマンのオーディオインターフェイスは最低2chは同時に録音できるかと思います。ギターからDIを通して2つのアウトが出るかと思いますので、
- 1chに「ど」クリーンの恥ずかしい音を録る(モニターはしなくても良い)
- 2chに、好みの音に設定したPOD的なやつのアウトを録る(この音を聴きながら録る)
よくわからん!図で説明してくれ!
→はい。1時間かけてお絵かきした僕の渾身の作品をご覧ください。
5.録る時に気をつけることは?
まずはクリーンの録音レベルが大きくなり過ぎないようにして下さい。録り音でクリーンが歪んでしまうようなレベルで録音されてしまうと、リアンプする音にも影響が出てしまいます。小さすぎるくらいが無難ですね。
ベーシストさんからDI借りる場合は、ドライブ等をさせずに(スイッチをONにせずに)バイパス状態で音を通すだけの使用にしましょう。DI側で音を作る必要は無く、DIは音を2アウトで出すためだけに使います。
PAで使うようなDIであれば、そのまま通せばOKです!
スタジオへは両方のトラックをお持ち込み下さい。チャカチャカの音だけだと、どんな音にしたいのかエンジニアが???になってしまいますので、、、
6.最後に
色々書きましたが、文章では限界がありますので、「リアンプやってみたいなぁ」と思う方はお気軽にスタジオまで遊びに来て下さいませ!
過去にリアンプでレコーディングした音源等もありますので、実際に音を聴きながら説明しますよっ!!
[バンドREC]