こんにちはエンジニアのあつしです。
最近はインディーズでもSEQ音源(同期)を使ったバンドさんやアーティストさんが増えてきました。また、レコーディング時にも仮歌を事前に用意してきてこちらで取り込み、なんてこともありますね。
そこでちょっと気になった事、これをやっておくと持込データがスムーズに行えるというポイントをちょっとご紹介します。
自宅のDAWデータを持ち込む際のポイント
1. オーディオファイルのフォーマットを揃える
アーティストさんやエンジニアによって違いはありますが、通常kiccaでは48kHz24bit .wav形式にてレコーディングしております。もちろんこちらで変換はすることができるのですが、データを持込される際はできれば事前にフォーマットの確認をして揃えていただけると、作成時本来の「音」を忠実に取り込む事ができますので気にして見て下さい!
※.mp3で持込されてしまうと、低域や高域がデータ上カットされてしまい、迫力に欠けてしまいますよっ!!
2. 複数データは頭を揃える
たま〜にあるのが、ギターのデータ等持込される場合、ギター・ソロの部分等短いファイルで受け取る事があります。それぞれのDAWソフトの時間軸は反映されないので、イントロからいきなりギター・ソロ!!なんて事になってしまいます。
DAWからの書き出しの際は無音時間を必ず設けて書き出しをお願いします。理想は全てのデータを5分の曲であれば全て5分の音ファイルとして書き出すと書き出したデータサイズが同じになるので間違いないですね!
3. テンポチェンジのある曲はMIDIデータの書き出しを!
意外に知られていないのですが、各DAWソフトでのテンポ(BPM)の設定はMIDIファイルで書きだす事ができます。こちらでクリックを出す際等、MIDIデータがあれば複雑なテンポチェンジもそのまま反映させることができます。ガイドメロディー等も取り込み可能ですので、必要があればお試し下さい。
4. ステレオ・モノラルの振り分け←重要
持込データで1番多い問題が全てのデータが「ステレオファイル」になってしまっている事。キーボードやソフトシンセ等の音はもちろんステレオファイルで問題無いのですが、仮歌やギター等生楽器関係のファイルもステレオになっているのが多く見受けられます。録っている時はおそらく「モノラル」だと思うのですが、おそらく書き出しの際にステレオになってしまったのかと。
例えばこちらの写真、アコギのデータを自宅でマイク1本で録って持ち込んで頂いたのですがステレオファイルになっています↓
もちろん結果的にモノラルにすれば問題ないのですが、本来のファイルがモノラルなのであれば、そのままモノラルで書きだすのが理想的ですね。こうなってしまう原因としてはみなさんのDAWのソフト(CuebaseやLogic,ProTools)で必要なパート以外をミュートしてステレオミックスの書き出しを行なってしまっている事が考えられます。
複数パートをPANで振ったミックスデータの書き出しであれば問題無いですが、モノファイルをきちんとモノラルで書きだす方法もあるかと思いますので是非一度書き出し方法を調べてみてはいかがでしょうか?
こういったデータの書き出しや、自宅での編集時のポイント等お困りの際はお気軽にご相談下さい^^
自宅作業をやって頂く事でレコーディングのコストダウンにもつながる、、、かもしれませんよ!
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