ドラム講師の前田です!
今回は前田流のレコーディングの心得をつらつらと書いていこうと思います。
あくまで主観的なものですのであしからず。
さて、皆さんは音を録る時に主にどんな事に気を付けているでしょうか?
「綺麗な音で録る」「ミスショットしない」「クリックに合わせる」などなど…色々とありますね。
それらをキチンとこなして、多くの方は「音を録る事」を目的に頑張っていると思います。
ですが…はたしてそれで十分と言えるでしょうか?
そもそも、レコーディングの最終的な目的とは作品を聴いて(商業的には買って)もらう事にあります。
では、そもそも何を聴いて貰いたかったのでしょうか。
先にのべた「音を録る」事がキッチリ出来た場合の音でしょうか?
おそらくそれでは不十分なのではないでしょうか?
大切なのは「音楽を創る事」ではないでしょうか…。
どういう話かと言いますと
例えば12時間ロックアウトでスタジオを取り
仮に演奏が完璧で録音が一発okであった場合、セッティング等の時間を省いてもとても時間が余ります。
余った時間に何が出来るでしょう?
「スネア変えてみよう」「マイク変えてみよう」「なんならアレンジ変えちゃおう」と、楽しい事が盛沢山の時間が始まります。
そして、それこそが本当の意味での「創る」事になります。
誰かに聴いて貰いたかったものは、聴かせたかったものは
自分が、自分達が「創った」音楽だったはずですね。
そこを忘れずにレコーディングを楽しみましょう!
その為に必死で練習するのもいいでしょう。
それでも本録りの時上手くいかなければいっそクリックを聴かずにやるのも全然アリだと思います。
名盤と呼ばれる作品でノンクリックなんて事はよくあります。
大事なのはキッチリ録る事よりも、「いかに音楽的なものを作品に込めらるか」です。
いつの時代もどんなジャンルであってもレジェンドと呼ばれるアーティスト達は必ず心得ている部分だと思います。